どうも、生涯野球人です。
この記事を開いた方ならメジャーリーグの世界は競争が過酷なことをよくご存じだろう。
先日紹介したジャンカルロ・スタントンのようにとてつもなく速い打球が打てれば良いが、誰もが出来ることではない。

また、ルーク・リトルのように105マイル投げるような投手なら良いが、それも誰もが出来ることではない。

ライバル達との競争を勝ち抜く為に、自分自身の持ち味を理解し、その力を存分に発揮することが非常に大切なのだ。
今日は、自分がどうすればメジャーリーグの世界で生き残ることが出来るか徹底的に考えて実践している男、ティム・ロカストロ選手を紹介しようと思う。
一発勝負のトーナメントで争うことが多い日本の球児達には是非この記事を読んでもらいたい。
これを読めば野球をする上で、希少価値を出すことがいかに大切か学ぶことが出来る。
【MLB】メジャーで最も足が速く、最も死球を貰う男ティム・ロカストロ
ティム・ロカストロ Tim Locastro
出身 アメリカ ニューヨーク
身長 185センチ
体重 90キロ
投打 右投右打
ドラフト 2013年MLBドラフト13巡目全体385位でトロント・ブルージェイズから指名
決してプロになる前から評価が高かった訳ではない。
所属チーム アリゾナ・ダイアモンドバックス(2020年現在)このチームも4チーム目。
2017年にメジャーデビューするも、2018年と合わせて21試合15打席しか立っていなかった。
しかし、2019年は91試合に出場250打席に立った。
そして、2019年のシーズンで、MLB最速の30.8ft/secを記録した。

マイナーでの成績
599試合に出場
2234打数 653安打 36HR 打点221 盗塁171
打率0.291 出塁率0.377 長打率0.415
OPS0.791
メジャーでの成績
112試合に出場
224打数 55安打 1HR 打点17
盗塁22 メジャーデビューしてから失敗0
打率0.246 出塁率0.356 長打率0.335
OPS0.691
決して高いOPSの数値ではない。
死球数 22
212打数で22死球という数値はナショナルリーグ4位の成績だが、10打席に1度はデッドボールを貰っている計算になる。笑
また、2019年シーズンは3度のサヨナラ打を放ち、勝負強さをアピールした。
実際のプレー
これだけ必死にファーストベースまで走り、インコースは避けずにデッドボールを貰ってでも塁に出る。
塁に出れば自慢の俊足を活かして盗塁を試みる。
チャンスでは積極的にスイングを仕掛けていく。
アマチュアの選手に見習って欲しいのはデッドボールを避けるなということではない。
塁に出る努力、次の塁を狙う姿勢を見習って欲しいのだ。
これは私が長年野球をしてきて感じることだが、こういう姿勢でプレーする選手には本当にいいことが起こるもので、チャンスで良い仕事が出来たりするのだ。
フライボール革命が流行り、多くの打者がバレルに打球を入れようとし、盗塁をするリスクよりもそのまま塁にいて味方の長打を待った方が得点の確率が高いと言われている現代のMLBにおいて、ティム・ロカストロ選手のようなプレーヤーは少ない。
しかし、デッドボールを貰っても、ボテボテの内野安打でも、とにかく塁に出て相手チームにプレッシャーをかける。
そんな選手は希少価値が高く、きっと多くファンに愛されるだろう。
イチロー選手はYouTubeにて、これからの野球は人間性が大切だと述べていたが、私もティム・ロカストロ選手のような必死でプレーする選手のことを応援し続けたい。
全力でプレーし続ける彼の姿勢が見続けられる限り。
今日はここまで!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!!